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社長挨拶

日本を取り巻く情勢と変遷

 将来の産業、環境、医療、防災などの分野では、高速高容量デバイス開発、情報通信処理技術ほかによる高速インターネット回線普及、AI,ChatGPTなど人工知能の進化、半導体ベースから遺伝子及び生体タンパク質による量子コンピューターなど技術革新が著しく、近い将来には、実用化されるロボティクス技術と相まって、宇宙から日々の生活まで我々の考えがおよばないスピードで技術革新が進んでいきます。これらの技術革新の恩恵により安心・安全かつ豊かな少子高齢化社会の到来が期待されていますが、反面、現在日本を取り巻く産業界及び経済界では、従来までのビジネスモデルが予測不可能な状態に陥っていきます。この背景には、従来の「仮説検証(検索)型」時代の市場調査、仮説予測設定、試作検証プロセスを経て実施する製品・サービスを提供する時代から流動性Volatility)、不確実性Uncertainty)、複雑性Complexity)、かつ曖昧性Ambiguity)によりこれまでの検証プロセスが適用できない
ブーカ(VUCA)の時代に適用する製品サービス提供の時代へと変遷しつつあります。

<参考>
VUCAとはもともと軍事用語として用いられ、国と国の戦争に勝ち残るために統合参謀本部が作戦を策定し、現場部隊が作戦を忠実に実行する。近年の多発している戦争においても適用されている。また、ビジネスの世界においても、米国スタンフォード大学ハトフルネス・ラボ(マーフイ重松教授)によりビジネスのみならずマネージメントの手法として提唱。


当社が求める21世紀イノベーションマインド人材とは

このようなブーカの時代に要求される技術・サービス(研究開発支援)人材は、画ー的ものづくりを担ってきたオーソドックスなギルド的職人から大量生産を担う技能者・技術者ではなく、従来にも増して①意図理解、問題発見、問題解決及び創造性に富んだ科学技術・デザイン思考能力(Design Thinking Skills on Science and Technological fields)、②経験知や推測・推論のみに依存しない認知行動、統計処理に基づき隠れた情報(表・裏、合理・非合理、常識・非常識など)を発掘できる統計データー処理解析によるクリティカルシンキング能力(Critical Thinking Skills based on the Statistical Data Processing and Analysis)及び③認知行動心理的にこれら能力を養うために継続的にチャレンジし、激変する雇用環境を生き抜くための知恵・知識と経験を身に着けることが出来る人材と定義されています。

当社の取組(ビジョン)

 当社は皆様のご支援のもと、創業以来、①顧客満足度の向上②社員の幸せと生活向上社会貢献を基本理念に事業を営んでいますが、ブーカ時代に即し、従来までの取組を核に柔軟な方策を下記しました。
①モノつくり産業及びIT産業に寄与する研究・開発型支援事業の推進
②高度専門技術者集団による提案型派遣事業および高度研究試作開発受託事業への変革
③高齢者、若年者への雇用機会提供による社会貢献と幸せの追求

具体的方策としては、
  • 産官学との連携強化、技術開発部門と密に連携することにより、技術者教育と顧客ニーズに対して柔軟かつ臨機応変に技術シーズを提供できる技術支援体制の整備とナレッジデータベースを再構築する。
  • 事業分野の拡充、ものづくり試作開発などイノベーションに継続的にチャレンジする。
  • 「当社経営計画」に則った会社経営、社員の幸せ、生活安定と福利厚生の維持、復帰社員へのリスキリング支援により安心して働ける場を提供する。
  • DX化、双方向インターネット通信環境などを整備することにより、社員グループ間、社員・会社間の相互理解を深める。
  • 技術開発教育部門の維持
 派遣会社は利潤追求に徹し、技術・研究開発部門は不必要であるとの近視眼的に持論を展開する経営者も多くいるが、当社では、ブーカの時代の研究・開発支援事業には、以前にもまして、技術力の蓄積と産学連携を密にし、大学・公的研究機関、企業等の技術開発動向に関する情報を常時収集しておく必要がある。依って、アカデミア及び企業研究者からの情報収集、アドバイスなどを受入れ分析できる高度人材の確保と育成体制を維持する。
 また、復帰技術者の独自の教育実施部門、高齢技術者のインキュベーション的役割と新人社員へのBrother/Sister教育、OFFJT教育を担うなど、技術開発部門のノウハウを経営にフィードバックする組織と位置付け、競合他社との差別化をはかる。

以上によりブーカの時代に生き残れる技術集団、「新生 株式会社ケイ・オー」の実現を目指し、誠心誠意努力してまいります。

2024(令和6)年 吉日

代表取締役 宮田義雄 

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